三本目  戸詰(とずめ)

[意義]

我が直前に開いた戸がある。その戸の向こう側の左右に座居する相手の機先を制して、 敷居の向うへ一歩踏み込み、右斜前の相手を抜き打ちにし、更に左斜前の相手を斬りたおす業前である。

[動作]

(イ)
正面に向かって立膝に座す。
(ロ)
柄に手をかけるや、右足を右斜前に踏み込んで右片手にて右側の相手を抜き打ちに斬る。
(ハ)
更に左膝頭を中心として左斜前に右足を踏み込み、上段に振りかぶり左前の相手に斬り込む。
(ニ)
横に血振るい納刀する。